ダイヤモンドを保管するときは何に注意する?
「硬いから割れない」は間違い
ダイヤモンドは、宝石の中で最も硬いといわれています。
もちろん、それは間違いではありませんが、「硬いから割れない」というのは間違いですので、その点は注意が必要です。
ダイヤモンドは確かに硬いのですが、割れやすさは水晶と同程度ともいわれています。
ひっかき傷などはまずつきませんが、落とすと意外と簡単に割れてしまうこともあるのです。
それから、硬いということは、他の宝石を傷つけやすいということでもあります。
宝石箱などに入れる際、他の宝石と一緒に保管してしまうと、それらの宝石の方に傷がついてしまうことがあります。
やはり、一点ずつ別々に保管できるケースを用意しましょう。
それから、これはダイヤモンドの歴史の記事でも述べた通り、そもそもダイヤモンドを加工するときはダイヤモンドを使います。
逆にいえば、ダイヤモンドを使えばダイヤモンドに傷をつけることも可能なのです。
つまり、他の宝石はもちろんですが、複数のダイヤモンドを一緒に保管するのもよくありません。
互いに傷つけあってしまう恐れがあるからです。
それから、お手入れの記事でも触れましたが、ダイヤモンドには親油性といって、皮脂や化粧品の油分などが残りやすい性質があります。
身につけていたものを外したときは、柔らかい布などできれいに拭いてから保管するよう心がけましょう。
ダイヤモンドは熱に弱い
ダイヤモンドの性質として、もう一つ注意が必要な点は、熱に弱いということです。
火事にあった場合など、ダイヤモンドが跡形もなく消えてなくなってしまった、などという話もあるほどです。
考えてみれば、これは当たり前ともいえます。
ダイヤモンドは炭素でできていますから、燃やせば二酸化炭素となり、文字通り煙となって消えてしまうわけです。
実際にはおよそ600度で「黒鉛化」が始まるといわれ、こうなると表面が真っ黒になって、宝石としては使い物にならなくなります。
さらに800度を超えると「炭化」といって、なんとあれほど硬かったダイヤモンドが軟化しはじめるのだそうです。
もっとも、日常的に使うような100度くらいの熱であればほとんど心配はいりません。
むしろ、身に着けている人がやけどに気をつけた方がいいくらいです。
とはいえ、火事だけは厳禁。
どうしても心配なら耐火金庫に保管するのが確実といえるでしょう。
ダイヤモンドを保管する耐火金庫を選ぶ場合、庫内温度180度以下の性能が必要とされています。
ただし、宝石を包む布などは耐熱温度が異なる場合もあるので、そのあたりは耐火金庫の取扱説明書を確認するなど、十分に注意してください。
盗難やうっかり紛失にも注意
一方、ダイヤモンドの保管でもう一つ注意が必要なのが盗難です。
上に挙げた耐火金庫であれば、一般に防盗性能も兼ね備えていますから安心です。
普通の宝石箱などに保管している場合、最近では盗犯の側も悪知恵が働き、安物のダイヤモンドとすり替えるなどの手口で、発覚を遅らす工夫をすることもあるそうです。
盗難の被害を少しでも小さくするには、一般的な防犯対策はもちろんですが、定期的に手持ちの宝石をチェックしておくことも大切です。
それによって、少なくとも「盗まれたことに後々まで気付かなかった」などということはなくなります。
最後に、ダイヤモンドがなくなる原因で意外に多いのが「ついうっかり紛失した」というもの。
こればかりは身に着ける本人が注意するしかありませんが、ポイントとしては、パーティーなどに出かけた先で着替えをするとき、ちょっと外してそのまま……とか、家の中であれば、家事の間も着けっぱなしにしていて、何かの作業で外したときに……といったケースが多いようです。
それから、きちんと保管しておいたつもりでも、子どものいたずらにはご用心! ――こう書くと、気をつけることばかりで参ってしまいそうですが、ダイヤモンドの価値を考えれば、きちんと保管しておくに越したことはないですね。
おすすめのダイヤモンドコラム
-
信頼できる買取業者を選ぶには?
かつて問題になった「押し買い」とは「押し買い」とは、買取業者が高齢者宅などに上がり込み、ダイヤモンドなどの貴金属を相場より安い価格で強引に買い取っていくことをいいます。 また、もともと「不要品の買取」という名目で宣伝しておいて、個人宅に上がり込むと…
-
ダイヤモンドの新ジャンル?! ラボグロウンダイヤモンドについて
ダイヤモンドの“種”を研究所で育てる昨今、宝石業界を騒がせているニュースがあります。それは、 “ラボグロウンダイヤモンド”と呼ばれる合成ダイヤモンドのジュエリーが、日本でも本格的に販売されはじめたこと。 “ラボグロウンダイヤモンド”とは、種となる極小の天然…
-
ダイヤモンドの「鑑別書」と「鑑定書」はどう違う?
宝石が「本物」かどうかを示すのが鑑別書 宝石に少し詳しい方ならご存じかもしれませんが、ダイヤモンドには「鑑別書」と「鑑定書」といわれるものがあります。 この二つはどのように違うのでしょうか。 まず、鑑別書ですが、これはダイヤモンドに限らず、ルビーやサフ…
-
ココ山岡のダイヤモンドは売れる?売れない?
きちんと鑑定すれば適正な価格が付く。 「ココ山岡」のダイヤモンドは売れないと思い込んでいる方が多いようです。 同社はかつて「5年後に購入時の価格でダイヤモンドを買い戻す」という投機的な商法で販路を広げ、1997年に経営破綻した経緯があります。 また、女性販…
-
ライフスタイルとダイヤモンド
その時々にふさわしいアクセサリーを 学生から社会人、主婦へとライフスタイルが変われば、身に着けるアクセサリーもおのずと変わっていきます。 また、流行の移り変わりやファッションの好みの変化によっても、それに合わせたベストなアクセサリーは違ってきます。 い…
-
ダイヤモンドのお手入れ方法は?
ダイヤモンドのお手入れは意外に簡単 永遠にも例えられるダイヤモンドの輝き。 その美しさをいつまでも変わらぬものに保つためには、やはりお手入れが大切です。 ダイヤモンドのお手入れは意外に簡単。 多少の汚れはすぐに落とせますし、そもそも傷が付きにくいダイヤ…
よくある質問 「買取に興味はあるけど・・・」 「そんな貴方のご質問にお答えいたします。」
本日の地金買取価格(1gあたり)
2021年1月18日(月)更新
金買取相場 | |
---|---|
現金買取価格(税込) | |
K24インゴット | ¥6,161 |
K18 | ¥4,413 |
プラチナ買取相場 | |
---|---|
現金買取価格(税込) | |
Pt1000インゴット | ¥3,638 |
Pt900 | ¥3,116 |
【アクセス】
JR新橋駅 烏森口より徒歩1分
【TEL】 0120-277-765
【TEL】 03-5401-8678
【営業時間】
平日 10:30~19:00
土曜日 10:30~18:00
定休日 日曜、祝日